2003年ネパール研修旅行

ネパールというまったく未知の国に行くことになった
当時武蔵工業大学二年の学生六名。
各自がそれぞれの目的や不安を持ちながら
ネパールプロジェクトは始まったのでした。
初めて外国に行く学生もいれば、留学生もいるという
日常生活ではなかなか経験できないことを経験する
ことができた貴重な10日間でした。

 

〜2003年旅行概要〜

  1. カトマンズ

  2. ハトゥーダ

  3. チトワン国立公園

1, カトマンズ

<街を探索>

生まれて初めてくることができたネパール。
この旅の始まりは首都であるカトマンズでした。
人々の多さ、物乞いをしてくる子どもたちに文化の差を感じずにはいられませんでした。
また、世界遺産にもなっている寺社を巡り、ネパールの歴史に触れることができました。

<カトマンズ大学>

ここ、カトマンズ大学では私たち日本人とネパールの学生が交流を通じ、
お互いに仲良くなることができました。
また、環境問題についてお互いの持っている知識を発表し情報の交換を図りました。
同年代ということで会話もはずみ、彼らとはとても仲良くなることができました。

<モンキーテンプル>

猿のいる寺だからという理由でモンキーテンプル

… かどうかはわかりませんが、観光名所になっているらしく、
たくさんの人が訪れていました。猿もびっくりするくらいたくさんいて私たちを和ましてくれました。

<晩餐会>

2003 年の旅行の最終日には一緒に同行してくれたガンガ氏の
計らいによって晩餐会が開かれました。
後から聞いた話ではみんなとても偉い人であったらしいです。
また、ここではネパールの伝統料理とロキシーと呼ばれる
アルコール度数が60度近くもあるお酒もいただきました。
皆さん非常によい方たちで最終日にメンバー一同非常に有意義な時間をすごすことができました。
…一人体調不良で寝込んでましたが。

 

2, ハトゥーダ

<ホームステイ>

カトマンズからすわり心地の悪い車に揺られること約7時間。
やっとの思い出到着したのはハトゥーダという街でした。
ここでは学生の全員がホームステイをし、現地の一般家庭にお邪魔しました。
どこの家の人たちもとても気さくでいい人たちでした。
それぞれの学生が各家庭でネパールの一般の人たちの暮らしなど、
言葉では言い表せないくらいすばらしい体験をすることができました。

<CEWAの学校>

ハトゥーダでは CEWA という民芸品(学校の生徒たちが作ったカード)
を先進国に販売し、その利益を経済的理由で学校に行けない
子どもたちの学費にあてるというプロジェクトが運営している学校に見学に行きました。
ちょうど文化祭をやっていて、彼らが自分たちで作ったものを発表していたで、
一緒に見学させてもらいました。
生徒は私たちに自分の作った作品を満面の笑みで説明してくれ、
私たちもその出来のすばらしさや精巧さに驚いてばかりでした。
また、ここを訪れた記念に引率のブレンダ助教授から記念品の授与がありました。

<歓迎会>

ハトゥーダでの最終日、村をあげて私たちを歓迎するために
とても大きな歓迎会を開いてもらいました。
ネパールの子どもたちが踊るダンスはとても優艶でほれぼれしてしまうようなものでした。
また、私たち参加学生による「日本人の一日の生活」というコメディーのような劇を行い
(やっているほうは結構真剣にがんばっていましたが)、たいした出来でもないのに
なぜか拍手喝采でした。また、ダンスのお返しにとみんなで童謡の“ふるさと”を
壇上で歌うことになり照れながらもみんなで披露しました。

ネパールの人は歌とか踊りに興味があるようで
行く先々において日本で有名な歌を歌ってくれなどとせがまれました。
最後はお払いの意味のある黄色や赤の粉を振り掛けられみんなすごい顔で
ホームステイ先に帰りました。このときの楽しさは今でも忘れられません。

<コミュニティーフォレスト見学>

環境破壊が深刻であるネパールでは
伐採されてしまった山々を復元させていこう!!という試みが
先進国主導で かなり前から始まっています。
コミュニティーフォレストと呼ばれるこの森ではまさにコミュニティ(共同体)で
山を管理しているそうです。
ここでは20年前にまったく木がなくなってしまった山に
人々が懸命に植林をしマネジメントをして
なんと今では木が生い茂る山に戻ったそうです。
植林されていない山と比べてみると違いは歴然で
自然を守るのは人間の強い意志であると強く感じました。

3,  チトワン国立公園

<国立公園見学>

生物多様性の豊かなここネパールにおいてたくさんの生物が見られる
ポイントの一つであるここチトワン国立公園。
私たちはものすごく豪華なホテルに宿泊し、まさにリゾート気分を満喫しました。
広々とした草原、緩やかに流れる川、そこには日本の日常では経験することの
できないたくさんの物がありました。カヌーに乗って川を下れば
川の中にたくさんの魚を発見し川岸を見ればたくさんのワニが横たわっていました。
また象に乗って森の中を探索すればサイや鹿、孔雀などたくさんの動物に出会うことができ、
ネパールの生物多様性の豊かさを確認することができました。

<JICA 事務所>

青年海外協力隊で有名なJICA のネパール事務所を訪問し、
その活動について説明を受けました。
ここでは家族計画についての活動をしており
実際に近くのクリニックに行き、どのようなことをしているのかを見学しました。
ここで出会った青年海外協力隊の方は
後日、武蔵工業大学で行われたネパール旅行の発表会にも来て頂き
その活動について発表していただきました。

<踊り>

チトワンでの夜、ここでも歓迎として現地の少年たちが
その地域に伝わるダンスを披露してくれました。
ここでのダンスは棒を使って輪になって踊るものと
太鼓のようなものを持って音を出しながらリズムに合わせて踊るものでした。
ほかの宿泊客の人たちも一緒に見学し、とても有意義な時間をすごすことができました。

 

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