2004年度ネパール研修旅行

2003年度に引き続き2004年もネパール研修旅行が
開催されました。2003年に行った学生もそうでない学生も
あわせて10名が参加しました。前年度とはまた違う場所に
行くことができて、ネパールの魅力に一同取り付かれてしまいました。

 

 

〜2004年旅行概要〜

  1. カトマンズ
  2. ポカラ
  3. ガンドゥルック
  4. ドゥリッケル
  5. パタン地区


1, カトマンズ

<カトマンズ大学訪問>

03 年も訪問したカトマンズ大学において、今年は共同でシンポジウムを行いました。
それぞれの学生が自分たちの調べてきたことについて英語で発表し、
日本とネパールの環境に対する取り組みについて互いに勉強しあいました。
内容は別途ありますので、そちらをご覧ください。

カトマンズ大学における学生の発表ページへ>>

<モンキーテンプル>

ポカラからカトマンズに帰ってきて、みんなでお寺周りをしました。
去年も訪れたモンキーテンプルや国立博物館などを回り、
ネパールの宗教について各学生がいろいろなことを感じ取ったようです。


2, ポカラ

<船に乗る>

レイクサイドに位置するポカラ、
ここはまさに観光地という感じで人もたくさんいて
お店もたくさんある場所でした。
湖畔にあるボート屋さんで早速ボートを二台借り、
分乗してお互いに競争を始めました。
湖の上で感じる風は非常に心地よく、
景色もとてもきれいで短い間でしたが
リゾート気分を味わうことができました。
一同ここから帰りたくない、
という位どっぷりとポカラのよさのとりこになってしまいました。

 

 

<スンダーの実家訪問>

今回の研修旅行でスタッフとして同伴してくれた
留学生のスンダー君の実家にお邪魔して晩御飯をご馳走になりました。
小さな子どもたちがとてもかわいく、みんなの人気者になっていました。
どこに行っても感じたのですが、ネパールの人たちは皆とてもいい人で
私たちはいつでも歓迎され、よくしていただきました。

 

 

 

<ACAP訪問>
ACAPセンターにおいて、アンナプルナ地区のツーリズムと
環境保全の取り組みとマネジメントについて、ACAP職員の講演を受けた。
ACAP側からは
・Annapurna Conservation Area Project in Brief
・King Mahendra Trust for Nature Conservation

の2件の講演を戴き、本学教職員、学生からの質疑と議論を行った。
アンナプルナ地区は、ローカル民族によるコミュニティをACAPがマネジメントし、
ツーリストによる環境破壊を抑えると共に、持続可能な発展を目指した取り組みを行っており、
本学の環境マネジメント教育の側面からも貴重なノウハウを得ること ができた。


アンナプルナという山麓の地域を保護していこうという団体である
ACAP ( annnapurna conservation area project )を訪問し、
そこでの活動について話を聞きました。ここでは植林や森林の保全はもちろん、
環境保全の教育にも力を入れており、地域の人々にその重要さを知らせていっているようです。

<フォレストリ大学訪問>

ポカラにあるフォレストリ大学を訪問し、学生同士の交流を図りました。
武蔵工業大学からは環境共生住宅についてのプレゼンテーションを行いました。
お互いに異国の学生と会話をすることができて非常によい経験になりました☆

<小学校訪問 >

ポカラの高台にある小学校へ赴き、
生徒の踊りを見ることができました。
踊りを見た後、短い時間ではありましたが、生徒たちと話したり
一緒に遊んだりして楽しい時間をすごすことができました。

<デビスフォール見学>

デビという人が落ちたことから名づけられ
たこのデビズフォールは非常に変わった形をしているところでした。
川による浸食によって岩が削られ、
まるでそこに川がないような地形になっていました。

 

 

 

<マウンテンミュージアム見学 >

博物館というだけあってたくさんの山に関する情報がありました。
山についてだけでなく、そこに住んでいる民族や
ネパールという国の地形的成立、
地質学的な資料、生物の解説もたくさんあり
様々な情報を得ることができました。
外には昔の人々の暮らしを再現した家屋もあり、
非常に興味深いものでした。



 

3, ガンドゥルック


ポカラよりバスで1時間、徒歩6時間の場所にあるガンドゥルックの
ローカル民族と 整備されたツーリスト向けホテルの視察を行った。
ガンドルックはACAPが 統治する標高1,900mに位置する小さな町であり、
登山を行うツーリストが宿泊する場である。
ここには、浄水器やソーラーパネルが整備されており、樹木 資源を最大限浪費することなく、
ツーリストに最高のサービスを提供する施設が整っている。
浄水器やソーラーパネルの他、ビンやペットボトルの回収法、生ゴ ミの肥料化、
土地を有効活用した自家栽培法など、
高地で取り組まれる環境保護の取り組みと地域社会のマネジメントについて調査を行い、
映像コンテンツとし て撮影して持ち帰った。
ガンドルックには、ローカルなミュージアムも開設されており、それらについても取材を行った。

<山登り>

引率のブレンダ助教授にハイキングだ、と言われて
ついていってみたらさぁ大変!!
ハイキングなんて生易しいものではなく、
立派なトレッキングになっていました。
目的地につくまで片道約6時間!!
日も沈んできてもうダメかと思ったころに
何とか到着したのでした…。

 

 

 

 

<民族博物館見学>

ガンドゥックにある民俗博物館は大きさは
それほど広くありませんでしたが、
昔の山岳地帯に住んでいた人が使っていた農具や
民族衣装などがおいてありました。
常々感じていたのですが、ネパールにある道具と言うものは
日本におけるそれと使用用途や形が非常によく似ていました。
同じような気候風土や、生活習慣をここ遠く離れたネパールの地で
見つけることができるとは驚きでした。

 

 

 

 

<山がきれい >

ガンドゥルック地区はヒマラヤ山脈のふもとに位置し、
標高約 2000m のところにある集落です。ここでは環境に配慮した様々な取り組みが行われています。
また山間部ということで周囲にはほとんどものがない状況なのでヒマラヤ山脈が非常によく見えました。
自然のすばらしさを肌で実感できたことは非常によい経験であり、
六時間もかけてつらい道のりを経ても見る価値があると一堂感じました。

4, ドゥリッケル

<病院見学>

カトマンズから車で約一時間のところにここドゥリッケルはあります。
ここでは市をあげて環境に配慮した取り組みを行おうとしているそうです。
私たちが訪れた病院でもできるだけ環境に負荷をかけないような取り組みが行われていました。
また、近くに公立の病院がないという理由でたくさんの患者さんがいました。

<市役所訪問>

ドゥリヒルの市役所に赴き、市長さんの話を聞き、
ここでの環境に対する取り組みについてやりたいこと、
人々の認識の差による
環境問題の解決の難しさについてお話を聞きました。
また、市役所横には環境共生住宅のモデルがあり、
その中も見ることができました。

 


↓↓環境共生住宅概観

 

<まとめのミーティング >

2004 年度のこの旅行について、私たちがどのような体験をして、
何を感じたか、また何が問題点であるのかをみんなで話し合いました。
各自が思っていたことをかなり真剣にぶつけ合い、最終日に向けて
今回の旅行に関して全員の意思の疎通をはかりました。


5, パタン地区



<お寺の見学>
ここパタンは街全体が世界遺産に登録されており、
貴重なお寺が数多くあります。その古く趣のある町並みを
各自好きなように歩き、その文化の深さや伝統に触れていました。

<小学校における環境教育調査>

パタンにある小学校を訪問し、そこに通っている生徒たちが
環境や自分たちの住んでいる場所に対してどのように思っているのかという調査を行いました。
解答を受けて私たち日本人とネパールの人々の環境に対する認識の違い、
またネパールにおける環境教育の現状を自分たちの目で見ることができました。

<シュレスタの実家訪問>
2004 年度の旅行にアシスタントとして同行してくれた
留学生のシュレスタ君の実家に最終日の夜に行くことができました。
家族全員で歓迎してくれて、みんな非常に楽しい時間をすごすことができました。
また、最終日ということでいままでの楽しかった旅行を振り返り感傷に浸っていました。
ここでは手作りのロキシーという現地の伝統的なお酒を振舞っていただき、
みんなで飲んでいました。(数名、酔っ払って大変でしたが)

<シュレスタのおじさんの家訪問>

留学生のシュレスタ君のおじさんの家に招かれ、
お昼ご飯に現地の人々がよく食べているダルバーツという、
ご飯と野菜のおかずのセットのようなものをごちそうになりました。

これまでにいろいろな店で飽きるほど食べていたダルバーツでしたが、
家庭で作られる手作りのものは
一味違って本当においしかったです。
なれない手つきで一同手を使いご飯を食べていました。

 

 

 

 

 

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