東京都市大学 横浜キャンパス

環境学部

ピクラボ!

環境創生学科

咸研究室(環境化学)

咸 泳植講師
[写真左]Profile

韓国・光州科学技術院環境工学科研究教授などを経て、平成23年より本学で教鞭を取る咸泳植先生は環境分析のエキスパート。地下水の大切さを説く咸先生の指導のもと、学生たちは協力して各地の河川や地下水の調査・研究に当たっています。

STUDENT'S VOICE

田口 慎[写真右]環境情報学科3年
東京都 八王子高校出身

気象予報士として
環境問題をわかりやすく
発信することが目標

相模原に住んでいることもあり、相模湖の水質研究ができると知ってこの研究室に入りました。地元の水源を調査できるというのはやはり魅力です。また、子供の頃から雪が好きで、それがきっかけで地球温暖化などの環境問題に関心を持っていたことも咸研究室を選んだ理由のひとつです。雪好きが昂じて大学2年次のときに気象予報士の資格を取りました。将来は気象関係の仕事につき、気象予報士の立場から環境問題に関わって行けたらと考えています。咸研究室は先生の明るくて優しい人柄と、研究に対する真剣な姿勢に引っ張られるような形で、楽しく、また問題意識をはっきり持って研究に取り組んでいます。

自然や都市の環境汚染を調査・分析し
人類最後の水源である地下水を守る

水質汚染を始め、大気や土壌の汚染実態を環境分析の手法で研究する咸研究室。韓国の大学の環境学科で学んだ咸先生は東京農工大学に留学し博士号を取得。現在は日本にとどまり河川や湖、地下水の水質調査に力を入れています。「地下水は河川や湖の汚染が進んだ場合、人類が利用できる最後の水源と呼ばれており、とても重要な資源です」と咸先生。地下水の汚染は世界的な問題で、先生が調査に赴いた中国では安全基準値を5倍も超えた井戸水を飲用水にしている地域もあったとか。日本では横浜市緑区と協力して、区に登録されている約200か所の井戸の調査活動なども行っています。「都市化が進むと水が地下に浸透せず河川や下水に流れてしまい、水が利用しにくくなってしまいます。しかしその実態があまり世間に知られていません。全国の研究機関と協力して井戸や地下水の分布を示す地図情報を作成し、情報の共有ができるようにしたいですね。このすばらしい資源の詳細な情報を、私たちの子孫のために残していきたいと思います」と今後のビジョンを語る咸先生。温厚な雰囲気の中にも、研究に懸ける熱い情熱が見え隠れしています。


近年水質の悪化が進む
神奈川県の水瓶・相模湖の水質調査

中国内蒙古自治区で行った
地下水の硝酸汚染調査

日本・韓国・中国での
膨大な調査データをもとに論文を発表

室田研究室(都市・コミュニティ環境の再生)

緻密なフィールドワークでサステナブルなまちづくりを提案

室田研究室では、住み続けるための住宅地の環境再生や商業地の活性化、コミュニティづくりを研究しています。現地に行って地域の実態観察や計測、人々の行動を調査したり、地域の方々へアンケートやインタビューを実施するなど、体験的に研究を深めていくところに特徴があります。これまでに地元の港北ニュータウンの環境整備や、50年後の渋谷のまちづくりなど、独創的な切り口でリサーチを展開しています。どんなテーマも、自ら問題を発見して解決の方法を検討、さらにはその結果を当事者に提案するまでを行うのが室田研究室の流儀。体系的な問題分析力とコミュニケーション力が身につきます。

環境マネジメント学科

佐藤(真)研究室 (環境教育と国際協力)

佐藤 真久准教授
[写真左] Profile

環境省所管研究所やユネスコの仕事で長年世界各国を飛び回り、現在も国内外のさまざまなプロジェクトに関わる佐藤真久准教授の指導のもと、アジア太平洋地域を対象に社会・環境・開発の問題を考察。教育と国際協力のあり方を研究します。

STUDENT'S VOICE

宮ア 理絵[写真右]環境情報学科3年
東京都 三輪田学園高校出身

タイのチェンマイで
環境教育の現場を視察し
国際会議にも参加

“環境教育”という言葉に強く興味を抱いたこと、また実際の環境教育分野の研究者・実践者との交流や議論をはじめ体験して学べる機会がたくさん用意されていることに魅力を感じて、当研究室を志望。現在私は“水”の大切さについて教育を行うNPO法人に焦点を当てて研究しています。先日は佐藤先生とともにタイのチェンマイへ行き、環境教育の現場を視察。国際会議にも参加しました。いつもお忙しく国内外を飛び回っていらっしゃるのに、個々の学生の研究を気にかけ、貴重な研究機会の場を作っていただける佐藤先生に感謝です。ここで学んだ経験を生かし、将来は水ビジネスを行う企業に就職したいですね。

“理論と実践の反復”をモットーに
環境教育と国際協力のあり方を研究

「教育」「倫理」「参加」をキーワードに、社会・環境・開発の諸問題を考察する同研究室では、何よりも学生それぞれの積極的な研究参加の姿勢を大切にしています。「私自身の活動を通じて研究対象となりうる事例も紹介しますが、あくまでも学生自身が、自らのスキルや関心事とリンクさせながら3年次の1年をかけて研究テーマを設定。自分で主体的に見つけたテーマだからこそ一気にのめり込むことができるようで、皆さん修士論文級の卒論をまとめます」と佐藤准教授。“理論と実践の反復”を重視する同研究室だけに、実際にユネスコやJICA、各種NPO法人などが主導するプロジェクトに密接に関わりながら、研究を進める学生が多いのも特徴です。「文化・価値観の異なる人たちと接することで社会的スキルも身に付きますし、他人の価値観を尊重するという、持続可能な社会を構築するために最も重要なセンスも磨かれるのです」。従来の技術支援ではなく、“人づくり”の側面から環境教育と国際協力のあり方を研究するのは同研究室の大きなテーマですが、学生自身もまた、地球市民としての広い視座や行動力を養うことができるのです。


青年海外協力隊が任地に赴く前の
事前トレーニング教材を開発

タイ・チェンマイにおける環境教育
ワークショップへのゼミ生参加風景

川崎市の環境活動の中間支援組織
(アクト川崎)でのゼミ生のインターンシップ風景

伊坪研究室(ライフサイクル環境評価)

製品やサービスの最先端の環境評価手法を探求する

ある製品やサービスが作られて、消費者のもとに届けられ、やがて廃棄されるまでにどの程度の環境負荷がかかるのかを定量的に考察するのが伊坪研究室のテーマ。LCC(ライフサイクルコスティング)やLCA(ライフサイクルアセスメント)と呼ばれる環境評価手法を用いているのですが、実はこの分野の先駆者にして第一人者が伊坪先生その人なんです。最近では企業各社が自社製品、サービスのライフサイクル環境評価に強い関心を抱いており、多くが私たちと共同研究を行っています。おかげで学生時代からたくさんの企業人と親密に交流する機会に恵まれています。伊坪先生は可能な限り学生の自主性に任せる主義。自ずと判断力や行動力も培われます。