
以前、私達の周りには気に留めなくても普通にみどり(緑地)がありました。しかし、今や都市部では緑地そのものが少なくなり、地方でも私たちの暮らしと深く結びついていた里山と呼ばれる地域のみどりが開発などによって急速に失われてきました。海外でも、沙漠化や熱帯雨林の開発などにより、みどりを支える土壌や土地の劣化が急激に進んでいます。
私達の研究室では、このように何らかの理由によりみどりが希薄になった場所、またもともと希薄な場所であってもみどりを必要とする場所で、みどりを修復・再生したり創出することを研究の対象としています。具体的には都市におけるヒートアイランド抑制のためのみどりの効果、里地・里山の再生、沙漠緑化や沙漠化土地の修復、海岸砂地や海岸林に関する研究などに取り組んでいます。
私達は、特に地球環境問題の一つである乾燥地や半乾燥地における「沙漠化」問題にも取り組んでいますが、「沙漠化」とはどのような現象を指すのか、ある土地が沙漠化するとどのようなことが生ずるのかを明らかにするためには、様々な環境要因を測ったり植生の生育状態を測って得られた環境情報を解析するなど「自然科学の方法」を用います。しかし、沙漠化問題を解決しようと思うと、地域コミュニテイの形成、適正な土地利用計画策定のための住民による合意形成などの「社会科学の方法」を用いた研究も必要で、それらが一体となって初めて地域の環境問題を解決できるのではないかと考えています。
当キャンパスでは、中国内モンゴル自治区へ沙漠化防止のための研修(写真)を募集しますが、これは「学外実習」として単位認定されます。また、当研究室では毎年2〜3名が卒業研究で沙漠関連のテーマに取り組んでいます。更に、里山再生では千葉県内のお寺に宿泊しながら田んぼづくりや森の手入れをしたり、湘南海岸の砂浜では防風・防砂のための緑化作業を行ったりと、実践を通してみどりの大切さ、役割を学んでいます。「作業で流す汗は格別ですね」とゼミ生は満足げです。
私達の研究がそこに住む人々の将来に役立つとすれば、ほんとうに幸せなことだと思います。ぜひ、一緒に研究に取り組んでみませんか。
私たちの研究室の活動は以下のホームページで見ることができます。
(http://www.yc.tcu.ac.jp/~yoshiken)