世田谷さんさんこども食堂について

3月15日

枝廣研究室の水増こども食堂チームでは、こども食堂に参加してその様子や雰囲気などを見学しています。そこで今回見学した「世田谷さんさんこども食堂」についての様子や詳細をレポートにまとめました。

①   さんさんこども食堂の起源について
 さんさんこども食堂の始まりは「コーディナイト」という40人~50人程の地元地域の人々の集まりでした。この「コーディナイト」という団体は今から8年前に創設され、始めは地元地域の人々が集まって飲み会をして交流をする程度のものでした。それが次第にこの団体で年配の人達の為のボランティア活動をやらないか?という話が上がり、「コーディナイト」で年配者の為のボランティア活動を始めました。しかし周囲の人々の反応は一円の寄付もないほどの非協力的なもので、「年配者は国から年金をもらっているから構わないだろう」と訴える人々が多く、実際のところ年配者に対する風当たりは強かったとのことです。

そこから8年間は「コーディナイト」で年配者の為のボランティア活動を行っていましたが、結局これといった進展がないまま時間が過ぎ、去年の2015年に年配者からこども達の為に頑張ろうと視点を変えたそうです。すると今まで非協力的だった人々も急に協力的になったとのことです。この背景にはただ純粋に貧困にあっているこども達が可哀想という思いや、今後の未来の為にもこども達にはぜひ力を貸して上げたいという人々の声や思いがあったそうです。このようにこども達の為の活動というところにシフトを切り変えたところ、人々は初めて力を貸してくれるようになりました。こうして去年の9月から「コーディナイト」の人々によって世田谷さんさんこども食堂を開くといういきさつになったそうです。

②   さんさんこども食堂の運営について
 去年の9月から運営が始まったさんさんこども食堂ですが、まだ6ヶ月と短い活動期間ですが、来てくれる子どもたちは常連のように同じ顔ではなく、毎月違う子どもたちが顔を出してくれるということです。さんさんこども食堂で料理をしている人々は「コーディナイト」の人達で、毎月にそれぞれが無理のないように活動しているとのことです。またさんさんこども食堂自体にも大きな決まりごとやルールは存在せず、ある程度は自由に伸び伸びと活動しているそうです。また月に何回か雑誌などの取材も来ているらしく、食堂自体は雑誌などに取り上げられ徐々に注目されて来ているとのことです(実際に自分が見学した日にも福祉団体の方々が来て取材を行っていました)。そして食材の調達や寄付は主に地域などで行っていて、お米は長野から沢山届いたなど様々な地域から食材の調達や寄付があるそうです。

次にさんさんこども食堂のスタッフの方にこども食堂を運営する上での思いや活動源などを伺いました。スタッフの方は、「今の日本は世界の中では先進国で裕福な国と思われがちであるが、実際は先進国の中でも二番目に貧しい国だ。日本にも貧しい家庭で食事が十分に食べられない子どもたちが沢山いるのが現状で、そのことをよく認識した上でそんな子どもたちの為に力になれたらという純粋な思いから、さんさんこども食堂を開いている」と話してくださいました。

③   さんさんこども食堂を見学してみての感想
 最後に私のさんさんこども食堂を見学してみての感想を述べると、こども食堂の場所が住宅街の中にあり、子ども食堂も普通の家庭の台所を使っている為か近所の人の家にお邪魔しているようなアットホームな感じがしたというのが第一印象でした。晩ご飯もスタッフの方々と子ども達と一緒に作るというもので、楽しくご飯を作りながら子どもと大人の垣根をこえた和を持つことが出来たので、とても楽しい見学になったと思います。

佐藤秀和
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