レトルト食品

研究方法

本研究は、2011年のIDEA (Inventory Database for Lifecycle Analysis)、WIO 2011(Waste Input-Output table)を基に、レトルト食品とカラー複写機のホットスポット分析を行った。

図① システム境界

計算方法

本研究では、2011年産業連関表の部門分類に基づき統計データによる二次データ、工業会等から提供される一次データの収集を行った。
算定には、IDEA2、WIO 2011のインベントリデータベースを使用し、統合化は環境影響評価手法であるLIME(Life-cycle Impact Assessment Method based on Endpoint Modeling)2を用いて評価を行った。

(1)材料調達、製造段階の推定

産業連関表の約400部門に分類された一部門である「レトルト食品」および「複写機」部門に投入(供給)される原材料、燃料、サービスのデータを抽出した。
抽出したデータの内、再生資源回収・加工処理 部門までを「材料調達段階」に分類し、それ以降の部門を「製造段階」とした。

(2)輸送、使用段階の推定

輸送に関しては、生産した「レトルト食品」部門、「複写機」部門から使用する消費者(最終需要部門)に渡るまでの販売者(卸売・小売)および輸送手段(貨物輸送ほか)に関わるデータを産業連関表から推定した。
レトルト食品では流通・輸送のみ考慮して使用段階の加熱エネルギーは考慮していない。
カラー複写機ではトナー、印刷用紙の消費は考慮せず、消費電力のみを考慮した。
消費電力は、使用実績に基づいて5 年間の総電力量を推定した。

(3)廃棄、リサイクル段階の推定

レトルト食品は包装材(レトルトパウチ)のみが一般廃棄物として収集、運搬されて焼却され、焼却残渣が埋め立てられるものとした。
カラー複写機は使用後に回収され、選別、破砕されてリサイクル材と廃棄物に分別され、各々再生、埋め立てされるものとした。

(4)LIME2 を活用した環境影響評価

上記(1)~(3)で推定したデータに基づき、インベントリ分析を行った後にLIME2 を活用して被害評価、統合化を行い、ライフサイクル別、影響領域別の環境影響評価結果を算出した。

結果

図2に示す様に、使用段階でエネルギーを消費しないとしたレトルト食品は、材料調達段階の土地利用の影響が大きく、食材である農林産物を作る際の田畑、森林の土地占有がホットスポットである。

図② レトルト食品の統合化結果