報道発表資料

「ウォーターフットプリント」を算出する水消費原単位データベースの更新版を発表

公開日:2011年11月10日

東京都市大学 ウォーターフットプリント
水消費原単位データベースの更新版を発表
~農作物や紙、工業製品など約4,000商品の水使用量・消費量の原単位を公表~

東京都市大学(旧:武蔵工業大学 学長:中村 英夫)環境情報学部 伊坪徳宏研究室では、商品の生産などで使われた水の量を示す「ウォーターフットプリント」を算出するための水消費原単位データベース化に昨年国内で初めて成功しましたが、このたび、本データベースの更新版が完成、11月14日(月)より、農作物や紙、工業製品などの水使用量・消費量の原単位の項目を約4,000商品までに拡張したデータベースを同研究室のホームページにて公開いたします。(http://www.yc.tcu.ac.jp/~itsubo-lab/

 ウォーターフットプリントとは、原材料調達から生産、廃棄、リサイクルまでの商品一生分の水使用量を算出し、水資源への負荷を定量化する手法で、この計算に水消費原単位が使われています。水資源の乏しい欧州諸国などでは既にその原単位データベース化が進んでおり、日本でも、昨年伊坪准教授による国内初のデータベースが誕生し、企業間で水利用の研究会が発足するなど、水資源保全に配慮した水利用のあり方について意識が徐々に高まりつつあります。

 伊坪研究室では、これまではカーボンフットプリント(商品の生産などで発生した温室効果ガスの排出量)の算出を中心に、製品のライフサイクルを通じて発生する環境影響を評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)の研究を行ってきましたが、水資源への負荷に国際的な注目が集まる中、昨年よりウォーターフットプリントを算出するための水消費原単位データベース化に着手し、今般の更新版完成に至りました。

 今回作成されたデータベースでは、国際NGOウォーター・フットプリント・ネットワークのガイドラインに標準を合わせ、これまで採用していた取水量表示のほか消費量もあわせて表示。自然蒸発などで失われた水量や農作物などに取り込まれた量を含め、取水源に戻った水量を除外した分析を行うことができます。さらに、これまでの400製品から4,000製品まで原単位の項目を広げました。また、これまで1円当たりの水量(リットル)で表示していたものを、1gなど物量あたりの水量の表示へと変更し、重量単位でのデータが欲しいという企業のニーズに応えました。

 詳細につきましては、「伊坪徳宏准教授 研究室ホームページ」をご覧下さい。
 http://www.yc.tcu.ac.jp/~itsubo-lab/index.html


<参考>
 学校法人 五島育英会 東京都市大学について
 <旧:武蔵工業大学 2009(平成21)年4月より改称>

 ・所在地
  工学部、知識工学部、大学院工学研究科(世田谷キャンパス)
  〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1

  環境情報学部、大学院環境情報学研究科(横浜キャンパス)
  〒224-8551 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-3-1

  都市生活学部、人間科学部(等々力キャンパス)
  〒158-8586 東京都世田谷区等々力8-9-18

 ・学 長 中村 英夫
 ・創 立 1929年(昭和4年)
 ・学生数 7846名(大学7112名 大学院734名)<2011(平成23)年5月1日現在>
 ・学部学科編成<2011(平成23)年度>
  工学部 機械工学科、機械システム工学科、原子力安全工学科、生体医工学科、電気電子工学科、エネルギー化学科、建築学科、都市工学科
  知識工学部 情報科学科、情報ネットワーク工学科、経営システム工学科、自然科学科
  環境情報学部 環境情報学科、情報メディア学科
  都市生活学部 都市生活学科
  人間科学部 児童学科
  (以上、5学部16学科)

  大学院工学研究科 機械工学専攻、機械システム工学専攻、電気電子工学専攻、生体医工学専攻、情報工学専攻、建築学専攻、都市基盤工学専攻、システム情報工学専攻、エネルギー化学専攻、共同原子力専攻
  大学院環境情報学研究科  環境情報学専攻
  (以上、2研究科11専攻)

■東京都市大学 環境情報学部 伊坪徳宏准教授 研究室について
 東京都市大学 環境情報学部 伊坪徳宏准教授 研究室では、ライフサイクル環境影響評価(LCA)について研究しています。LCAとは、製品が製造されてから廃棄されるまでのライフサイクルの中で、エネルギー消費の削減を目的とした環境評価システムのことです。環境への影響をできる限り少なくすることの重要性を認識し、製品の環境負荷をより正確・適切に評価することを目的としています。日常の研究活動は、企業や行政、研究者との密接な指導のもとで行われており、技術交流を促進するためのイベントへの参加(研究成果発表会、エコプロダクツ展示会出展等)やゼミ内でのイベントも盛んに行われています。

 ・東京都市大学ホームページ:http://www.tcu.ac.jp
 ・伊坪徳宏准教授 研究室ホームページ:http://www.yc.tcu.ac.jp/~itsubo-lab/


伊坪徳宏研究室 ウェブサイト