"近年,レーザ計測技術の発展に伴い,保存,解析を目的とするレーザ計測技術を用いた有形文化財のデジタルアーカイブが行なわれている.一方で,計測点群の内部と外部の構造を同時に可視化することができる透視可視化の重要性も高まっている.点群を透過する際に,3次元形状が不鮮明になる場合があるといった問題が透視可視化には存在するが,エッジなどの特徴領域を強調することで,透視可視化における3次元形状の視認性を向上させることができる.しかし,エッジの多い計測点群の場合,抽出される特徴領域も多く,特徴領域が重なり合うことで視認性が低下する.  そこで,本研究では抽出した特徴領域の細線化を行うことで透視可視化における3次元形状の視認性をより向上させることを目指す.可視化対象データには,日本の伝統的な古民家である「旧中島家」の計測点群を用いる. "