"医学,工学,科学等の研究分野において,複雑な構造を持った研究対象の3次元的な 内部構造把握を直感的に把握するために,コンピュータグラフィックスを用いた対象内部の 半透明可視化技術が求められている.しかし,複雑な構造をコンピュータグラフィックスで表現 するには,大規模で高精細なポリゴンメッシュを用いる必要がある.確率的ポイントレンダリング において大規模で高精細なポリゴンメッシュを用いた場合には,1枚のポリゴン面積が1ピクセルに 近づくことによって可視化結果にアーチファクトが発生する問題がある.  本研究では,確率的ポイントレンダリングにおいて発生するアーチファクト の発生条件を1枚のポリゴン面積と点断面積の比に着目し明らかにした. さらに,ポリゴン面積と点断面積との比に応じて点を削減することにより アーファクトの発生を抑え,可視化結果の品質向上を行なった."