東京都市大学では、2015年度から「科学コミュニケーション」について学生とともに考え、取り組むプロジェクトを実施しています。
現代社会において、私たちは科学技術の恩恵を受ける一方で、ブラックボックス化した社会的・技術的な諸システムへの不信感を募らせています。安心・安全がこれほど叫ばれるのもそのような不信感の現れだといえるでしょう。この不信感の一部は、近代化によって科学技術の専門家と市民、異なる専門分野の専門家同士、企業と消費者などの境界が切断され、相互に異なる論理に基づくことで互いにコミュニケーションが困難になっていることによっていると考えられます。
いくつかの研究機関では、このような問題に取り組む科学コミュニケーターと呼ばれる専門的人材の育成も始まっています。
しかし地球環境問題や情報社会の問題など、現在ではごく身近な生活のなかでも科学技術への理解や、科学に関するコミュニケーションを必要とする場面も、とても多くなってきています。専門職としての科学コミュニケーターだけでなく、いろいろな分野で専門の勉強とともに、教養として科学コミュニケーションに関する知識や基礎的コミュニケーションスキルを持ち、架け橋となれるようなマインドを持った人材育成を行うことが大事ではないでしょうか。
そこで本プロジェクトは、多様な専門領域をカバーする総合大学としての東京都市大学の特色を活かして、科学コミュニケーションの基礎的スキルを身につけ、科学と社会を結ぶような人材育成プログラムの構築を目指しています。
▲日本科学未来館で科学コミュニケーターの皆さんと
▲科学コミュニケーターに展示の説明を伺う様子
▲横浜祭でのプロジェクト展示
▲インフォグラフィックス展示を学生が解説
▲科学体験教室でのプロジェクト展示の一部
ご意見、お問い合わせ:科学コミュニケーション・プロジェクト(担当 中村)
メールアドレス:masako@(半角に直してお送りください)tcu.ac.jp
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