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平成20年度卒業論文発表
テーマは二次林管理とミミズコンポストの運用です
発表者の近藤です、よろしくお願いします。
研究の背景と目的です
背景
近年、経済的価値の喪失や、管理者の高齢化や後継者不足などによって放置され
る二次林が多くなっています。
放置された二次林では縮小・分断、乾燥化、植生の単純化、土壌圏の荒廃などの問
題が発生しています。
そこで本研究では本学保全林でも繁茂しているアズマネザサとそれに伴う土壌生物
減少に着目しました。
アズマネザサの繁茂については林中への立ち入りが困難になり、保全活動などの障
害となる為早急な対策が必要であり、伐採作業を効率化の為1人当りの作業量の目
安を調査しました。
土壌生物の減少については土壌の機能回復の為、土壌生物の中でも体の大きなミ
ミズの利用を検討しました。
研究方法
アズマネザサ伐採作業の効率化の為に一人当たりの作業量の目安については武蔵
工業大学横浜キャンパス内の保全林を対象地とし、実際に伐採を行う。作業に慣れ
ていない男女合計
9
人に実際に1時間作業をしてもらい、刈り取った面積を求めた。
続いてミミズの利用の検討についてですが、ミミズがリター層に与える影響を文献より
調査する。またまたミミズを効率良く増やす為の基礎としてコンポストを用いたミミズの
飼育を行います。
アズマネザサの除去についてです。
対象地は本キャンパスフットサルコート裏にある、保全林を対象地としました。
ここは本来コナラ中心の二次林でありましたが、定期的な管理が行われなくなった結
果、アズマネザサが繁茂してしまいました。
こちらが伐採に使用した道具です。
ノコギリ、鎌、立刈り鎌と呼ばれる長い柄のついた鎌、またエンジン式刈り払い機と刈
り払い機を使うときに目を保護するゴーグルです。
伐採前の保全林の様子です。
アズマネザサがかなりの密度で繁茂しているのが見ていただけると思います。
こちらが伐採後です。
かなり明るく広々とした林になりました。
伐採時の留意事項と作業データです。
夏場の林中での作業はかなり重労働であり、1日2〜3時間が限界でした。
手作業で作業をした場合は平均
8
u程度でした。
刈り払い機を使用すると作業量が
123
uまで増加しました。
作業量
(
手作業
)
:
38.4
u
/
人・h
(慣れている人間が作業した場合)
ミミズがベット材の差による食餌差を観察、どのベッド材が適しているかを検証する。
文献よりシマミミズは有機物中に生息する種なので椰子繊維中心の用土が適してい
ると思われる。
一日目の写真です。
四日目には椰子繊維中心の用土では生ゴミが確認できなくなりました
一日目の写真です。
四日目には椰子繊維中心の用土では生ゴミが確認できなくなりました
5日目には保全林の土でも確認が出来なくなりました。
右の表に結果をまとめました。
続いてミミズコンポストの運用です。
・期間は
2008
年
10
月〜、フォールスルー型コンポストです。ミミズはシマミミズを使用
し、先ほどの実験を参考に椰子繊維中心のベッド材をしようしています。
今回コンポストに使用したシマミミズです。有機物を多く含んだ多湿な環境を好む
巣を作らず有機物中に生息するためコンポストに大変向いている種である。
卵からかえるまでに
20
〜50日、生態になるまでさらに
120
日掛かっています
ミミズの生態
・日本在来のミミズは確認されているだけで
165
種類が確認されている。
・日本においてはフトミミズ科が優占である。
こちらはフトミミズ科普通ミミズです
11
月時点で
150
gの生ごみを処理するのに
4~5
日を要した。
12
月に入り
2~3
日処理
に時間が掛かるようになった。
11
月〜
12
月の
1
ヶ月に当初約
750
匹だったミミズが
1604
匹まで増加した。多くは2〜
5
cm
程度の大きさであり、それ以上のものはごく少数であった。多くは2〜5
cm
程度
の大きさであり、それ以上のものはごく少数であった。しかし
12
月〜
1
月の
1
ヶ月で
1336
匹まで減少した。これは
一度アズマネザサを刈り取った地点は、非常に管理が容易であり断続的な管理を行
う事が重要であると思われる。林中全域を間隔を開けて管理するよりも、少しづつ毎
日管理を行う方が管理する側は楽であった。
ミミズコンポストについては今後ミミズが減少してしまった原因の究明が急務である
またミミズをリター層に投入し効果を確かめる必要が