6
3−
1.
緑地における既存評価手法の文献調査
HEP
を応用し
た屋上緑化における
生物多様性保全に着目した
定量的かつ簡易的な
評価手法の開発
JHEP
「HSI(Habitat Suitability Index)
ハビタット適性指数」
「VEI(Vegetation Evaluation Index)
植生評価指数」
=
=
動物評価種のすみやすさを評価
みどりの地域らしさを評価
HEP
における や
HSI
モデルを取り入れた定量評価
質
空間
時間
敷地内の生物の生息を支える生態環境の質について評価する
CASBEE
@立地特性の把握、計画方針の設定
A生物資源の保全=動植物、表土、水辺等の生物資源の保存、復元、創出
生物環境の
保全と創出
民間が所有する土地について地域生態系に配慮した緑地の保全、創出を行っているかを評価する
SEGES
@土地利用の永続性
A緑地管理
B緑地機能の発揮
定性的な評価
評価方法が複雑
屋上緑化に特化した
手法ではない
こちらは、緑地の既存評価手法における文献調査の結果です。
調査を行ったのは、
SEGES
、
JHEP
、
CASBEE
の3つです。
まず、
SEGES
では、緑地に対して、地域生態系に配慮した保全、創出を行っているか否かを評価しています。
次に、
JHEP
は、
HEP
における概念を応用しており、ハビタット適性指数である
HSI
モデルと植生評価指数である
VEI
を用いて緑地の定量評価をしています。
そして、
CASBEE
では敷地内の生物の生息を支える生態環境の質について評価をしています。
しかし、これらの評価手法は、定性的な評価を行う手法であったり、評価方法が複雑であるため、生物多様性保全について共通の尺度で評価する手法は確立されていないのが現状です。
これらの事から、本手法では、屋上緑化地の土地所有者を評価対象者として、ハビタットを定量的に評価する事ができる「
HEP
」を応用し、屋上緑化の生物多様性保全に特化した定量的かつ簡易的に評価が行えるような手法を開発することとします。