球磨川荒瀬ダムを対象としたダム撤去におけるHEP適
用の際の評価方法を明らかにし、今後HEP調査を進め
てく上での問題点を抽出する
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近年、インフラによる建造、老朽化、累積
的環境影響により様々な問題
が顕在化
特に生態系、ハビタットの消失などが問
題に
なっている
人間活動による生態系への影響を定量的
に評価する手法であるHEPが注目されて
いる
人間活動と自然保護を検討する際に有益
な手法
インフラの撤去、生態系復元事業が相次
いでいる
日本では現在荒瀬ダム撤去の議論がさ
れている
そこで
近年インフラなどによる構造物の建造、老朽化や累積的環境影響より様々な問題が顕在化されています。特に生態系やハビタット消失問題は深刻であり今後もその傾向は悪化する一方であろうと言われています。また、老朽化したインフラの撤去と生態系の復元・修復事業が米国をはじめとして各国で相次いでおります。一方自然再生や生態系復元の動きが活発化しており生態系を定量的に評価する
HEP
が注目されており、生態系に対する影響の損出や利益を定量評価でき人間活動と自然保護のバランス検討をする際に極めて有益な手法であります。
そこで本研究では熊本県球磨川荒瀬ダムを対象にダム撤去における
HEP
適用の際の評価方法をあきらかにすることを目的としました。