2−2.
荒瀬ダム建設による環境影響
貯水池の堆砂
上流河道への河床上昇により水害の発生
ダム湖の
富
栄養化による赤潮やアオコの発生
自然河床の消失による生物のハビタット消失
エコトーン消失
下流河道への土砂
配給ストップ
下流の河床低下
護岸周辺や橋脚周辺の洗掘現状
海岸浸食、干潟の減少による干潟の生物のハビタット消失
砂利川原の消失
下流の流況変化
無水・減水区間の出現による生態系への影響
砂州などの陸化
下流の河川景観の
変質
濁水の長期化
下流河床の砂利消失によるアユの産卵場の消失
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表1 荒瀬ダム建設による環境影響
続きまして、荒瀬ダム建設による環境影響です。大きく分けて貯水池の堆砂、下流河道への土砂ストップ、下流の流況変化、下流の河川景観の変質の
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つの要因が挙げられることがわかりました。その影響により、赤潮やアオコの発生、アユや干潟の生物のハビタット消失につながっています。
河道(かどう)、河床(かしょう)、富栄養化(ふえいようか)、橋脚(きょうきゃく)、
洗掘(せんくつ)・・・水や波浪により河岸、海岸または河床や海底の土砂が洗い流されること。
砂州(さす)・・・海岸や湖岸にできた砂堤。潮流・風や河川の運んだ土砂がたまってできる。