2.水質分野

(研究概要)咸研究室では、河川、湖沼、地下水において水質分析を行っている。現代の都市社会は人口が密集して膨大な都市流域を形成しているのが大きな特徴であり、その流域から様々な汚染物質が多量に発生し河川と海にまで流出されるため、今後汚染の拡大が予想され水資源と生態系への影響が懸念されている。現代の都市社会において、今後流域単位で統合的な汚染物質などの危機管理の体制が既に要求されているのが現状である。その中で水質分析は欠かせない分野の一つである。

  1. 横浜市の河川における水質分析
  2. 東京都の多摩川における水質分析
  3. 神奈川県における水質分析

(今後の課題)1996年にノーベル化学賞を受賞した故リチャード・スモーリー博士(Richard Errett Smalley)は、今後50年間人類が直面しそうな問題を次のように順位づけた:①エネルギーの問題、②水資源の問題、③食糧の問題、④環境の問題、⑤貧困の問題、⑥テロと戦争の問題、⑦病気の問題、⑧教育の問題、⑨民主主義の問題、⑩人口の問題。以上の問題のうち、いずれもその深刻さを考えると大変な問題と認識している。本研究室の研究テーマに密接な関係のある水資源の問題と環境問題が上位にランクされていることは、故リチャード・スモーリー博士なりに大変深刻な問題と認識したためであろう。現代の都市流域の特徴は、人口が密集しており、数え切れないほどの環境汚染物質が流域を通じて総量としたら多量に移動、拡散、濃縮、流出されていることである。今後、水資源と環境の問題が今より深刻になった場合、修復または復元することは物理的にも現実的にも困難であろう。したがって、今からでも流域単位で統合的な危機管理体制を備えておく必要があると考えられる。そのためには、民・官・産・学の連携と特に学際的な取り組みは不可欠なものであろう。

(統合課題)流域単位で統合的な危機管理体制を備える。
(サブ課題)

  1. 地下水の汚染を防ぐ方策について
  2. 上水水源と河川の水質改善のための非特定汚染源負荷の削減について
  3. 糞便性汚染負荷の削減について
  4. 雨天時の水質評価方法の確立について
  5. 新しい下水道方式の導入について

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