コンセプト:まちづくり

昨年4月に小池研究室に配属されてから、私たちは単に美しいだけのデザインではなく、ユーザーの「使いやすさ」「わかりやすさ」や、ユーザーの経験をより豊かにしていくデザインを学んできました。

様々な作品の制作を通じて、デザイナーがユーザーの目線に立ったものづくりをするためには、多くのユーザーと意見を交わすことが大事だと気づきました。そうして「気づき」を得ることでアイデアを生み出しながらものづくりをしていくことと、多くの人や物が行き交い、街がつくられていくことが似ていると考え「まちづくり」というコンセプトに決めました。

後期展のタイトル「しかく」とは

デザイナーがユーザーと議論を交え、そこから生まれる気づきを得るためには、デザイナーがユーザーの「視覚」で見えない部分である「死角」を取り払う必要がある、と考えました。

指で作った「四角」の窓の中は焦点を当てて見ている部分であり、この窓の外にある物事を見るために、視点を色々変えてみようという意味を込めたデザインにしました。

会場内にはScanimation(スキャニメーション)を用いた仕掛けが用意されています。ユーザーの様々な視点を見つけること、すなわち「死角」を取り払い、新しい「視覚」を見つける体験をしてみてください。