Diary March 1st 2010 of Nepal Japan Project web site

RIMG0237.JPG

1.jpg



いよいよネパールへ

2.jpg
 目をこすりながら朝早くホテルのロビーで集合。二日目の今日は、ネパール学生と対面する日であり英語を多用するのが予想されるので、緊張と高揚が入り交じった表情をしているように見える。もちろん昨日までの観光気分は継続しているので常時ハイテンションではある、寝不足の人を除いて。ネパプロが初めてのメンバーにとって気さくなタイ人の性格は少し気持ちが楽になってありがたかったが、果たしてネパール人はどうだろうか。
 飛行機に搭乗し、ネパプロ二回目の飛行機に一回目ほどの気持ちの高ぶりはなかったが、それでも離陸時は騒がしかった。バンコクからネパールは約三時間で昨日の7時間に比べるととても早く感じる。着陸が近づくとヒマラヤの山々が望めるようになる。またタイの空港周辺は高層ビルが連なっていたが、上から見る限りネパールには高層ビルなんて皆無だった。階段を降り、外に出ると快適な気温だった。暑くも寒くも無い、日本で5月くらいの気温だ。すぐにトイレを使用したが、便座の水は流れないし、とにかく汚い。空港会社の人は無言で作業を進めていた。何だか、人相もあんまり良くないし、ちょっと怖い。一番怖いのは、空港の出入り口に武装された迷彩服を着た男が立っていたことだ。無表情な中にも何か監視するような鋭い眼光があって、それが怖い。
空港を出ると、観光業者の人達で溢れかえっていた。車のクラクションがけたたましく鳴り響き、完全にカオスな状況だった。メンバーの何人かは、ネパール人に荷物を盗られそうになったようだ。
ホテルまでのバス移動で、伝統的建造物のようなものから、やけに綺麗な建物まで景観の不調和が感じ取れた。道路は思ったより整備されていて、安心した。赤信号で停車すると、子供が物乞いをして来た。どう見ても小学生くらいの年頃だ。上着の肩部分が破れている。ストリートチルドレンだろうか。そうだとしたら、彼はどこから来たのだろう。もしかしたら地方出身の子かもしれない。家族を養うために来たのかもしれない。家族構成はどうなっているのだろうか。様々な疑問が浮かんだが、ネパール社会の様々な背景を考えさせられる出来事だった。



NCとの対面!!!

3.jpg
 ホテルに到着してネパール、ナショナルカレッジの学生達(NC)と対面した。TCUの人達が緊張気味で自己紹介を終えて、NCが自己紹介を始めると流暢な英語が聞こえてきた。談笑の時間になり、改めて自己紹介をする。ぎこちない英語は、時たま居心地の悪い沈黙を生んだが、最初なのでご愛嬌。ネパール人はノリが良いのが分かった。また男女共にルックスがよい。その点、肩身が狭い。やっぱりネパール人は良い人だった。



それは突然に、、、

4.jpg
 NCの人達との対面会を終え、夕飯に出かけた。店に行くまでの途中、スコールに遭った。小雨が降り始めたと思うと、台風並みの猛烈な勢いの雨に変わり、とうとう雨は固体化し霰になった。とりあえず装飾屋の店前に避難したが、それでも霰が当たって痛い冷たい。すると店のおじさんが店の中に入れてくれた。ネパールでも珍しい現象らしい。盛り上がったが、ネパールの耐性の弱い建造物では、崩壊とまではいかなくとも、相当の被害は被ったように感じる。現に、近くの店の看板が落下し、もう少しで怪我するところだった。とは言っても、現地の子供達は何だか楽しそうだったし、騒音並みのクラクションも無くなったので、何だか良かった気もする。
夕飯は1時間半近く待って、ようやくありつけた。正直待っている間は怒りが湧いたが、店員が気さくな連中だったので、完全に憎めなかった。